副業解禁と働き方の現実

今年に入り、腰の重い政府が掲げた「働き方改革」により、ようやく一部の民間企業では副業が容認されるようになりました。

 

副業は、自分の頑張り次第で自由自在にお金を稼げるというのが、サラリーマンの給料とは違う重みがあります。

 

副業は解禁されたものの、働き方にはまだまた問題点がある中、若手サラリーマンの現状と今後の方向性について考えてみましょう。

 

現代のサラリーマンは疲れ果てている

 

社会人になったばかりの若手社員は、まだ経験も浅く、毎日のように先輩や上司に怒鳴られ、落ち込んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

そして、日本の労働環境は首をかしげてしまうほど悪いと思われているでしょう。

その理由には、平日は連日連夜の残業続きで、自分の時間や家庭などのプライベートに注ぐ時間が全くないからです。

 

入社したばかりの若いサラリーマンなら、右も左も分からない状態で、終わりが見えない仕事が続くので、心身ともに疲れを感じているかもしれません。

 

特に、ゴールデンウィーク明けの5月は、新入社員を中心に、「うつ」などの心の病も引き起こしやすいと言われています。

 

プライベートの時間が全く取れないのが、これからずっと続くのかなと考えるだけ

で、気分が落ち込んでしまうこともあるようです。

 

今でもそのような環境の会社が多いという話を耳にしますが、今から10年から20年前、僕のサラリーマン時代、雇われ時代なんてそんなの当たり前でした。

 

でも、現代のサラリーマンと違うのはそんな環境でも個人的には夢があったので頑張ることができました。

 

 

日本型教育が、副業を阻害している

 

これも、文化や習慣の違いによるものが大きいですが、海外では子供を育てる時には、ひとつのことだけでなく、どんなことにも挑戦しなさいと教育されるそうです。

 

例えば、スポーツなら、ひとつの競技のみでなく複数のスポーツを経験させるのです。

 

それは、ビジネス面でも当てはまり、一人が2つや3つの仕事を掛け持ちしているのは当たり前です。

 

ところが、日本では仕事は「ひとつの仕事」だけを長く続ける人が美徳とされていて、困ったことに副業はもってのほかという古い考えの経営者は多いようです。

 

ですから、日本人の働き方が変化しないのは、日本型教育が背景にあるのかもしれません。

 

僕の勤めていた会社の創業者は中小企業でしたが、一代で優良企業を築き上げたワンマン社長でしたが、先進的な考えを持った方でした。

そして、人材の育成に力を入れており、若い僕等の可能性を広げるために色んなことにチャレンジさせてくれました。

そんな創業者が好きで憧れていたからこそ、僕自身は残業など苦にもならなかったのだと思います。

 

しかし、創業者がそのような考えを持っていても、他の役員が全て同じ考えを持っている訳ではありませんでした。

10年以上勤め色々な部署を経験させてもらった僕は、ある日、役員から「お前は1つのものを極めていない、一体何がやりたいのかわからない。皆はそれぞれ1つのことを極めているのに、お前はこれからどうするの?」と忠告されました。

 

僕の考えは社内でも色んな経験をしているからこそわかること、見えることがあり、全ての部署を経験している僕だからできることもあると考えていたのですが、その役員は超日本型の考えで1つの仕事だけを長く続けることが美徳と捉えていたのです。

退職するまでその役員とは分かり合えることはありませんでした。

 

 

若いサラリーマンの副業事情

 

サラリーマンが副業をする理由には、生活費を稼ぐためであったり、将来的には会社に雇われない働き方を目標にしたりなど、色々な理由があるのです。

 

特に、社会人になったばかりの若手は、特殊な事情がない限り、次の理由かもしれません。

 

・給料が中々上がらなくて、生活が苦しい

・給料か安く、仕事に対するモチベーションが上がらない

・旅行やレジャーに出かけて、エンジョイしたいのにお金がないので実現できない

 

お金があれば、それは解決できる問題なのに、それが足りないことに対する不満があるからです。

そして、会社に対する不満も大きいのではないでしょうか。

 

僕自身は会社の若手の頃はそれほど不満はなく、夢を持って仕事していました。

自分の好きな仕事で好きな会社でしたし、その中でも好きな業務やその時に興味のある新しいことに常にチャレンジさせてもらえたからです。

 

お金は好きなことを追求した先についてくるものだと思っています。しかし、そうではなく好きでもない会社で好きでもない仕事をただ、やらされていると感じている人にとってはお金が目的でしょうし、その考えではお金はいくらあっても足りないですし、会社に対する不満も増える一方でしょう。

 

 

長時間労働は人生を不幸にさせる

 

最近は、仕事環境を苦に自ら命を絶ってしまう人のニュースをよく目にします。これからの日本を担う若者たちが終わりの見えない長時間労働が原因で、一度限りのはかない人生を自ら閉じてしまうのです。

その理由には、日本人社会のクレイジーな働き方に原因があるのは明白です。

 

とあるアンケート調査では、日本国内では幸せさを感じている人は少なく、残念な結果に終わりました。

 

それ以外にも、テレビのインタビューの会話シーンでは、外国人はジェスチャーを交えながら、幸せを表現します。

ところが、なぜか不思議なことに、日本人から幸せという言葉を発することはあまり目にしません。

 

海外に比べてこんなにも治安が良く、ある程度の生活水準も保障されて幸せな国のように見えても、国民の幸福度は低いのです。

その理由として、社会人になってからプライベートを充実させる、時間的余裕や、金銭的余裕がないことが挙げられます。

 

 

プライベートの時間もないサラリーマン

 

朝は6時には起床し、家族と十分に会話をすることがなく、ダッシュで家をてで満員の通勤電車に揺られてヘトヘトにながら会社に到着します。

 

会社に到着すれば、ボリュームのある業務を毎日こなし、上司に怒鳴られ叩かれ、やっと仕事を終えるのは夜9時過ぎで、帰宅するのは夜10時を過ぎてしまうのです。

 

こんなにプライベートの時間がない日が毎日続いていたら、心や体にとっても良いことではありません。

これが、若手に限らず多くのサラリーマンが抱えている不満点であると思います。

 

僕自身、クレイジーな働き方がピークだった頃は、3ヶ月以上休みなく働いたり、仕事が終わらずに深夜3時まで会社にいたりするのも当たり前で、一睡もせずに職場で夜を明かすこともありました。

だからプライベートの時間なんてあるはずなかったです。

 

 

長時間労働は次第に心と体を蝕んでいく

 

長時間労働が苦痛な人は、4時間以上の残業を月に12回以上すると、自宅に帰っても意識がもうろうとし、中々寝つけなくったりするのです。

それは、正に自覚症状なので、心身の状態が変化しているサインなのです。

 

とある日から、仕事に対するモチベーションが下がってしまい、気力を失ってしまいます。

おそらくその理由には、一緒に仕事をする同僚や上司と合わなかったり、部署や会社に対する不満もあるからです。

 

そうなると、職場ではあまり喋らなくなったり、仕事帰りにアルコールを飲む量が急激に増えていきます。

中には借金をするほどアルコールやにお金を費やすようになり、私生活が乱れてしまう人も少なくありません。

 

 

今の仕事が合わないなら働き方を変えるチャンス

 

転職活動を困難にさせているのには、日本人の「敷かれたレール」という世間体があるからです。

 

そして、それを複雑にさせるのには、物事に対して本音と建前の文化があるからでしょう。

よく、子どもの頃に親に言われたことは、「きちんと高校を卒業し、大学へ進学し公務員か会社員として働きなさい」でした。

 

ところが、その中にはそういう生き方がどうしても肌に合わない人が少なからずいるのは紛れもない事実なのです。

どうしても、今の仕事に対してさすがに限界を感じた時は、思い切って方向転換するのも良いかもしれません。

 

そんな時に副業をしていると、例え会社を辞めても収入がゼロになることはないので、リスクヘッジができます。

 

 

アルバイトは副業向き

 

求人サイトや広告で目にする勤務形態で多いのはアルバイトではないでしょうか。

まずは、仕事を選ぶポイントとして、雇い主がブラック企業でないことに尽きます。

 

この条件さえクリアすれば、案外と長く働き続けることもできるのです。

なので、アルバイトは、プライベートを重視したい若者のひとつの働き方としても、成り立っているのです。

 

周りにも、2つのアルバイトを掛け持ちしながら生活をしている、若い人がいましたが、昼はアミュジーメント施設のアルバイトを週に4回、夜になれば個人居酒屋のアルバイトを週に4回やっていました。

 

ですから、居酒屋のアルバイトだけしか予定に入っていない日は、自由な時間も多く取れていたのです。

 

筆者がその若い人を見ると、とにかく自由度が高いなといつも羨ましそうに思っていました。

 

いずれのアルバイトも時給単価が1,500円前後と高く、交通費も支給されるため、手取りで30万円前後は稼いでいたそうです。

これなら、一人暮らしでは、食事などで多少贅沢し、美味しい店に通っても、お釣りが来る金額ですね。

 

アルバイトは、当たりを引ければ、その仕事を中々辞めたくなるほど、生活が充実するそうです。

雇い主がブラック企業でなければ、きちんと定時内に仕事が終わるので、自由な時間も多く確保しやすいのです。

 

この空いた時間を副業に存分に活用できるので、働くスタイルは重要なポイントなのです。

 

 

正社員と副業の解禁について

 

2018年は「副業元年」とも言われ、大手民間企業を中心に副業を解禁する動きがでてきましたが、それでも副業を禁止している企業は4社のうち3社以上の割合なので、世間的には、まだまだ容認されていないのが現状です。

 

ですが、副業をやりたい理由には、お金や家庭が理由の場合も多く、会社に内緒でこそこそと収入を得ているサラリーマンも多いようです。

 

働いている会社も、副業に対してはあまり良い目を見せない社風ですが、雇われない働き方をすることにより、極力バレるリスクを回避できます。

副業がバレてしまう理由には、特別徴収(住民税)が多いですが、副業中に同僚など知っている人に目撃され密告されるのです。

 

ところが、在宅ワークは、自分から口に出さなければ、バレてしまうリスクはほとんどありません。

 

 

副業と経費について

 

副業の大きな特徴は、自営業やフリーランスと同じく、事業をするために必要な消耗品や机は経費として認められるのです。

 

税金などは、収入から経費を差し引いて、所得が20万円以上あれば確定申告の必要が出てきますが、経費として認められる項目も多いので、年間30~40万円稼いでも問題はありません。

 

なぜならば、例えば事務机・仕事用に用意した携帯代・文房具類などは、経費として計上できるため、収入と支出を差し引けば、20万円未満だったということもあります。

そして、在宅ワークに必要なノートパソコンも、購入価格が10万円未満であれば、消耗品として計上できるので、その認められる範囲も広いのです。

 

例えば、勉強や取材のために購入した、書籍・雑誌なども副業の経費として認められます。

 

ですから、副業でそこそこ稼いでいる人は、副業のために購入した、レシート類は別に保管しておいた方が良いかもしれません。

 

筆者も、年間40~50万円は副業として稼いでいますが、勉強や情報収集のため書籍やパソコンの周辺機器なども買う機会が多いので、所得で20万以下になるように工夫しています。

 

なので、副業は経費計上が認められるのは大きいですね。

それは、筆者の周りの人が自営業やフリーランスをしている人が多いので、幼い頃からの環境によるのもありますね。

 

 

副業がバレてしまったら

これは、会社の社内就業規則にもよりますが、場合によっては解雇や出勤停止などの懲戒処分を受けることもあります。

これは、外国でこれが原因で懲戒を受けるということは、インターネットや書籍で調べてもあまり例は見当たりません。

 

ところが、日本は「秩序」を好む国柄なので、社内秩序を乱してしまった場合は、懲戒処分にされるケースも多いようですね。

 

これも、日本人社会全体として、正社員の副業は認めない文化も少なからず影響しているのです。

 

ですから、これから副業を始める時は、勤め先の社内就業規則をチェックしてから、取りかかれば、副業バレのリスクは極力抑えられますよ。